Chapter.17
ベルトランの語ったこの世界の歴史
- ナポレオンがこの世界に降り立つまで、ヨーロッパには預言者がいた
- 預言者を信仰する村や町は異様な状態
- 全員が個人より組織を優先する
- 預言者は禁断の果実から知識を得て人間の本能を変えた(預言者は具体的に書き残してはいない。ラテン語が重要らしい)
- 人間の本能に3つの原則を刻んだ
- 内容は「ロボット工学三原則」を個人と集団に置き換えたもの
- 預言者は「聖歌」という楽曲を作った
- 聖歌は人間の血脈に刻み込まれた「洗礼」(三原則のこと)を呼び起こして、血が薄れて効力がなくなるのを防ぐ
- ナポレオンはこの聖歌で自身の帝国に忠誠を誓わせた
- ナポレオンはバースカラの薬剤をベルトラン達に分け与え、壁を作った
- しかし、バースカラの技術を勘違いしていたのか、上手く行かず罪のない人々が死んでしまった
- ベルトランは薬剤によって死ぬことはなく龍になったが、惨状に耐えきれず逃げ出した
- 恐ろしい龍となったため人に逃げられてしまい誰にも事情を話すことができなかった
- その後エステルに騙されて、紫色の宝石をはめ込まれエネルギーを奪い取られていた
支配結晶 デュランダルの7つの宝石の1つ。紫色の高貴の宝石。ベルトランの首にはめ込まれていた。 広範囲のエネルギー操作ができる。 この能力でベルトランはエネルギーを奪われていた。
ビアンカ達はこの国を導く超人ナコムとなるようベルトランを説得。
Chapter.18
リタの過去 花屋の娘。 2007年リタ中学1年生の時に小規模な崩壊災害にあった時、メイド姿の少女に助けられた。 後日、ラグナの推薦で本部入り。 ラグナの死後、オットーからビアンカを見守るよう指示を受ける。 ラグナ・ロッドブロック(アスラウグ) リタを助けた戦乙女。母が戦乙女。二週間の社会見学としてカフェでアルバイトしていた。 ラグナの死がビアンカが戦乙女になるきっかけとなった。 ABYSS ANGEL 所在地リバプール・ストリート243番地 ラグナがアルバイトをしていたカフェ。
Chapter.19
カトーヤ ユカタン半島で加わった新たな船員。祖母の時代に連邦と交流があったという遥か南の国の情報を提供。 キト 南アメリカ大陸、赤道に位置する高山の町。デュランダルが見せた宝石のある場所の風景、積雪火山がある。ビアンカ達の世界ではエクアドル共和国の首都。 ABC群島 アルバ島、ボネール島、キュラソー島のこと。ビアンカ達がキトに行くために上陸した場所。 古い歴史を持っていそうな石像 東洋的な服装をしている。本筋には関係ない。リタはどこかで見覚えがある。フカ?
島にあった道路(人類の痕跡)を頼りに探索を続けると、武装した兵士達に遭遇。デュランダルはローランドの気配を察知して彼女に呼びかける。武装した兵士の一人は、ローランド・インカと名乗ったが、デュランダルのことを知らないと言った。
ローランド・インカ インカ共和国の軍人。 インカ共和国 南アメリカ大陸全土を守る国。 ワカートンネル 地球の中心を通って、地球の反対側に出られるトンネルのこと。インカ共和国の要塞でもある。
Chapter.20
海を超える方法 この世界では海の真ん中で100mを超える大波が常にうねっているせいで、潜水艦以外での航海は不可能。 星語者 ローランドのようにインカの名を冠する者のこと。一般兵より強い。 ワカートンネルの入口 西経1.5、南緯47.5 この世界での本初子午線はクスコ旧市街の中軸を通る線。グリニッジ天文台ではない。 グリニッジ天文台を本初子午線とすると西経73.5に相当。 ブオナローティ アレクサンドリア大図書館の館長ミケランジェロのこと。現在はアレクサンドリアでは代理市長。 共和国では技術情報局の局長を努めておりローランドと面識がある。各世界の各研究基地に入って共和国内に技術を輸入している。平たく言えばスパイ。
アレクサンドリアとの通信中に、ミケランジェロが共和国の人間だと判明。ワカートンネルの解説が入る。
- この世界は自然物ではなくエーテルアンカーによって作られた人造の世界
- ワカートンネルは地心を通して作られたのではなく、最初から地心を通っているものとして世界が作られた
- 量子の海で世界を0から作るには膨大なエネルギーがいる
- 大図書館の資料から作成者はムーンライトスローン=エーテルアンカー
- エーテルアンカーによって安定した「膜」が作られる
- 周囲の世界から崩壊エネルギーを吸収して成長
- 「マイクロ宇宙」を作り上げた
- 小型の世界の泡を作るのが目的ではなく、崩壊エネルギーを処理するのが本来の目的
- シュレーディンガーいわく「宇宙のゴミ処理場」
- マイクロ宇宙を作る際に消費されるエネルギーはワンランク上げることで第一、第二律者に匹敵
- 後期に現れる強力な律者の崩壊エネルギーを吸収することは不可能
ムーンライトスローン <リタが天命で教えられた内容> ネゲントロピーのアラハトの主砲。対崩壊特化型の大量破壊兵器。アインシュタインとテスラを名乗る二人の執行者が指揮を執る装置。 <シュレーディンガーの説明> 実体は崩壊エネルギーを普通のエネルギーに変換する装置。元々は前文明後期に開発された技術。人類の工業規模を10年維持できていれば、量産されたムーンライトスローンが惑星規模の崩壊エネルギーを吸収できた。前文明文字で表記された名前は5万年前に作られたプロトタイプ。 ワカートンネル=ムーンライトスローン=エーテルアンカー この世界はエーテルアンカーが人為的に拡張されたことでできたもの。 星語者 先天的に崩壊エネルギーに耐性があるもののこと。 ローランドはこの世界に来る前の記憶がない。
共和国は壁の中から湧いてくる崩壊獣と戦っている。崩壊獣の部隊は正確な連携が取れていて、指揮する者が存在すると思われる。しかし、共和国は意思疎通ができる存在と接触できていない。