概要
500年前のカレンとオットーにまつわるストーリー。二人の出会いから、カレンが封印の箱を持って極東に至るまでを描く。
ストーリー
1470年、ヨーロッパで勢力を拡大した天命は東征を開始した。しかし、1975年のチンチャ平原でフカの力の前に敗北を喫し、侵攻を断念した。この敗戦で大きな損害を被った天命は免罪符を発行。罪なき人々に免罪符の購入を迫り苦しめていた。
当時、天命最強の戦乙女であったカレンは、この状況に不満を覚える。ある時、広場で反天命の演説をしていたシェイクスピアを見たのをきっかけに、彼女は正義をなす怪盗として、活動を開始。オットーの協力もあり、カレンは私腹を肥やす天命司教ヴィクターの屋敷から、首尾よく金貨を盗み出す。しかし、ヴィクターが隠していた謎の地下室の秘密を暴くことはできなかった。
カレンが戦乙女と怪盗として活動する一方で、オットーは黒死病(ペスト)と言われた崩壊病の治療薬の開発にいそしんでいた。成果が上げることができない中で、オットーは一人の少女エレノアを治療することに成功。オットーは彼女に「シャニアテ」の姓を与えることした。
オットーに助けられたエレノアは、戦乙女になることを決意。天命とオットーに高い忠誠心を持って戦乙女になった。そのため、オットーの想い人でもあり、反天命であるカレンに対して、エレノアは嫉妬めいた感情を抱いていた。
怪盗として活動するカレンはある夜、以前助けた少女が連れ去られる現場に遭遇。犯人と少女を追っていくと、司教ヴィクターの屋敷に到着した。ヴィクターを脅し、怪しい地下室の扉を開けさせるカレン。
地下室には同じ年頃の少女が捕らえられ、とある実験が行われていた。それはアポカリプス家に伝わる「箱」の秘密を解き明かし、崩壊に打ち勝つための力を得るための人体実験だった。そこにエレノア達の戦乙女部隊が到着。カレンはエレノアの持つ武器に追い詰められるが、オットーの介入によって大きな怪我をすることなく捕縛された。
負傷し気を失ったオットーは、カレンの父親が亡くなった幼少時代の夢を見る。カレンの父はカレンとオットーを守るために天火聖裁を使い亡くなった。父の死を悲しむカレン。彼女もまた彼女の父と同じ運命を辿るかもしれない。カレンが燃えていく幻を見せて、虚空万象はオットーにアポカリプス家の二つの箱を使えば…と唆した。
目覚めたオットーは現主教から、天命に反抗するカレンを説得するよう言い含められる。箱の秘密の解明を優先したい主教はシャニアテ家の力を失うには惜しいと考えていた。オットーは牢獄でカレンと相対する。しかし、カレンを説得することはできなかった。
説得に失敗したオットーは、アポカリプス家の聖堂で始めて「箱」に触れた時のことを思い出す。片方の箱の封印を解いたオットーは、父をなくしたカレンにある提案をする。自身が死ぬことと引き換えに、父を生き返られせるというオットーをカレンは平手打ちして拒絶した。
オットーと袂を分かったカレンは、亡くなった父のことを思い出し、改めて人々を守るという意思を固める。そして、主教達が箱の実験を続ける礼拝堂へと向かった。
実験の場に現れたカレンを、エレノアが迎え撃つ。実験により侵食が進んだエレノアは、崩壊獣のような異形へと変貌。虚空万象は再び、箱の力を使うよう唆す。オットーは虚空万象で生成した天火聖裁でカレンに助力。崩壊獣と化したエレノアは二人の協力によって討たれた。
だが、肉体を失った崩壊の遺志は次の宿主を確保しようと、カレンに襲いかかる。崩壊の意思によって精神世界に引きずり込まれ、負けそうになるカレンを亡き父親の幻影が叱咤する。カレンは崩壊の意思を跳ね除け、再び箱に封印した。
今のカレンでは一時的な封印しか叶わない。カレンは東征で出会った仙人に封印してもらおうと、オットーをおいて神舟へ向かうも、太虚山は既に廃墟となっていた。天命の追跡から逃れるため、カレンはさらに東へと向かう。
天命に一人残されたオットーは、エレノアの死骸を用いた新しい実験を行った。成果はまた思うように上がらず、オットーはあることに気づく。人類の科学技術では目的は達成不可能である。オットーは神の鍵を使い、前文明の知識が書かれた本が収蔵された異空間へと入った。虚空万象は体を渡せば、カレンを守ることもできる知識を得られると唆すが、オットーは拒否。
異空間から帰ってきたオットーは極東から持たらされた手紙を受け取る。八重村から助けるを求めるカレンからの手紙だった。オットーは誓約の十字架を送り届けさせ、手紙も添えようとしたがそれを断念。無力感に苛まれるオットーは、人ならざるものの叡智ならば、この世界の問題を解決できるのではないかと気づいた。
色々メモ
オレンジ色の箱=第一の神の鍵 虚空万象
オットーが始めて箱に触れるシーン:第7話
初代がアジアより手に入れたと言われている箱。名前は「舎利子」。持ち主は無限の力を得られる。最高の知恵を持つものしか封印を解くことが出来ない。2000年ぶりに封印を解いたのがオットーだった。
舎利子 釈迦の第一の弟子。知恵に優れていたといわれる。釈迦からの信頼も厚く、代わりに説法をすることもあった。
2000年ぶり 1476年が舞台のため紀元前476年ぐらいのこと。 釈迦の生没年は紀元前463―前383年説と、前565―前485年説がある。おそらく後者の説をとっている。
アポカリプス家の祖先は釈迦牟尼。オットーが異空間で読んでる本とか、箱の周りに浮かんでるのはサンスクリット語の梵字。虚空万象図書館では何故か鯨が泳いでいる。(13話)
青い箱=地蔵御魂
オープンワールド「桜の輪廻」に出てくるやつ。前文明の侵蝕の律者を封印した箱。
エレノアが実験した時は黒淵を出すことができた。だが、エレノアの死骸による実験では、どの戦乙女も黒淵のようなものを生み出せず狂死してしまった。崩壊に対抗する抗生剤と、戦乙女の戦闘力アップが目的だった。エレノアが特別に適正が高かくて偶然成功した?(13話)
カレンパパ
キアナのクソパパのような性格と容姿。墓碑には1431-1466とある。名前は見えないがゲーム本編の家系図からフランシス・カスラナ。パパの墓にカレンが手向けているのは百合の花っぽい。
カレンの水色に光ってる謎パワー
カスラナ家の高い崩壊耐性の力?キアナが空の律者に支配されていないことを示すのも目の色だし、カスラナ家特有の力かもしれない。