孔雀の雑学を色々と調べつつガイアの血筋ついてあれこれ予想してみる。
スメール
草の国「スメール」は簡体字で「须弥」と表記される。これはインド神話の「スメール山」のこと。サンスクリット語「スメール山」を漢字で表したものが須弥山(しゅみせん)となる。
インド神話と書いたが古代インドで共有された世界設定みたいなもので、バラモン教や仏教などにも須弥山の名前は登場する。
須弥芥子

崩壊3rd公式漫画「伝承」では「須弥芥子」という言葉が出てくる。火を追う蛾の生き残りの一人スゥが作った世界の泡の名前。
この須弥芥子は恒沙計画のために作られたもの。恒沙計画の目的は第二の神の鍵で無数の平行世界を観察し、崩壊に打ち勝つ世界を見つけること。
スゥ

誰?
崩壊3rdの前文明にて崩壊に対抗するために結成された「火を追う蛾」の融合戦士兼医師。上の画像で葉っぱをもっている方。スゥ周りでは仏教用語を多用することが多く、雷電将軍が使っていた須臾も使われる。端的に言えば仏教モチーフのキャラ。着ている服も袈裟っぽい。
融合戦士
「火を追う蛾」では一部の戦士が超変手術を受け、融合戦士と呼ばれている。手術によって崩壊獣の遺伝子を取り込んだ彼らは超人的な力を持つ。
スゥも手術を受け、医師でありながら戦えるようになった。ただ、バリバリ攻撃型ではなく精神感知型というトリッキーな戦士であるため、主に前衛のサポートや、特殊な律者への対処などをしていた模様。
超変体「マーユーリー」

超変態?
手術によって崩壊獣の遺伝子を受け入れた融合戦士には、リミッターを完全に解除した化物みたいな形態がある。スゥの場合は「マーユーリー」、孔雀明王である。
孔雀明王は蛇毒を始めあらゆる毒やら苦痛やら災難を取り除いてくれるという。また、憤怒の相を持つ明王の中で例外的に憤怒の相をしていないという。端的に言えば優しくて慈悲のある神様である。参考:孔雀明王について知りたい。 | レファレンス協同データベース
孔雀明王は毒蛇を食べてしまう孔雀を神格化したものといわれる。実際、蛇の神経毒に耐性がある孔雀は、キングコブラすら襲って食べてしまう。過去、スゥは蛇の超変体を抑え込んだことがあるため、スゥの超変体として孔雀が選ばれたのだろう。
孔雀の魔神アンドレアルフス”Androalphus”
ソロモン72柱にも孔雀の姿を持つ魔神がいる。第65位のアンドレアルフス。
ゴエティアでは、幾何学を完璧に教えることができ、人間を幾何学、測量、天文学に精通させることができるとされている。
スメールの敗北魔神
スメールのモチーフはエジプト、インドだろうと言われているが、インドの国鳥はインドクジャク。また、インドは仏教発祥の地であり、スゥとは関連の深い国。(スゥの出身地などは不明)
アンドレアルフスは第65位、後半の夜の十二宮に属する魔神。これまでの各国の敗北魔神は37位以降から名前が採用されてきた。それから孔雀はアフリカのコンゴクジャクを除くと、中国から東南アジア、南アジアにしか生息していない。となればスメールの敗北魔神としてアンドレアルフスが採用される可能性もちょっとはあるのでは…と思うのである。
とはいえ、魔神が必ずしもその国に特別関係の深いものとも限らない。例えば、オロバシの蛇に関する神話・伝承は世界のどこにでもあるし、アンドリウスの狼もユーラシアと北アメリカに広く生息している。あるいは原神漫画ではコナの力の元となったコブラっぽい魔神も描かれているし、コブラ魔神の方かもしれない。
……ともあれひとつの可能性として。
孔雀羽座

原神と孔雀と言えば孔雀羽座のガイア。
英語では”Pavo Ocellus”という。Pavoはラテン語で孔雀、Ocellusは目のこと。
孔雀の羽の目玉模様はだいたい150程度あるらしい。が、Ocellusは単数形となっている。となると孔雀の目とはガイアの眼帯で隠している右目のこと…?

ところで、孔雀の羽の模様に似ているというマラカイト(孔雀石)は邪視避けの効果があるという。またトルコでは邪視避けとして、羽の模様に似ているガラス製のお守りが有名。このお守りは主に青いガラスで作られることが多い。何故、青かというと青が比較的作りやすかったからと、WikipediaのEvil eyeの項目で触れられている。
同ページには、明るい色の瞳の少ないエーゲ海地方で、緑と特に青が邪視を持っているとして恐れられたとも書かれていた。
ガイアの右目は邪視の力があるのか、それとも逆に邪視に対抗する力なのか。眼帯を剥ぎ取ってみたが、特に左目と変わったところはない。
カーンルイアのモチーフ
ダインスレイヴの台詞にプロイセンの鉄血政策からの引用があったため、カーンルイアのモチーフはドイツでは?という説がある。

ガイアの姓アルベリヒは、リヒャルト・ワーグナーのオペラ「ニーベルングの指環」の登場人物アルベリヒに由来していると思われる。アルベドの師匠であるレインドットも同オペラの登場人物、ラインの乙女達から。「ニーベルングの指環」は北欧神話を下敷きに作られたオペラである。
関連キャラの名前からすると、カーンルイアはドイツと北欧神話をモチーフにしていそうな感じ。
カーンルイア人は褐色肌?
ガイアのキャラクター説明には「異国の顔」とある。ダインスレイヴの方は(雰囲気とか服装はともかく)モンドにいても馴染みそうな容姿に見える。
ガイアのような褐色肌のキャラは、スメールとナタにしかいない。ついでに言えば、孔雀もヨーロッパにはいない。
草神最期の地カーンルイア
先代草神はカーンルイアにいた者達と共に亡くなったと簡体字版の翠緑の影にはある。一方、500年前に部下達と出陣して亡くなった雷電将軍にはそのような記述はない。
ガイアの顔立ちや命ノ星座のことを考えると、カーンルイアとスメールは何か関係があるのでは…と思わなくもない。
カーンルイアの起源はどこか
王族の姓がドイツ語であるのだから、カーンルイアの起源がスメールである可能性は低いだろう。カーンルイア人の一般的な容貌は、ダインスレイヴの方である可能性が高い。
となると、ガイアの方がカーンルイアでの特殊ケースとなる。
もしかして、スメール人とのハーフ?母親が先代草神とか…。
ガイアはスメール人とのハーフ?
母親が先代草神だったとしてである。カーンルイアは神を信仰しない国だが、神と結婚してはいけないとは描写されていない。

屁理屈っぽいぞ。
七神だったとしても、自国で毎日執務をしなければいけないという訳でもない。ウェンティはほぼモンドを放置…人々の自治に任せているし、岩王帝君は一年に一度だけ姿を見せていた。草神と妃を兼任すること自体は難しくない。
ガイアの母親が先代草神であるなら、先代草神がカーンルイアで死んだことにも説明がつく。結婚相手の国なのだから当然、カーンルイアの味方をするし、それで天の制裁を受けたとも考えられる。
あるいは、先代草神が動くような関係のスメール人がガイアの母親だったとか。彼女を助けるためにカーンルイアにおもむいたが、助けることはできなかった。代わりに、ガイア親子を亡国から脱出させるために、カーンルイアの人々と共に戦い亡くなった。
今までも七神と関係が深いNPCは何度も登場してきた。そういうスメール人がガイアの母親だったのではないだろうか?

注:草神と一緒に死んだのは「カーンルイアにいた者達」であってカーンルイア人とは名言されていない。雷電将軍と同様に、共に出陣したスメール人の可能性もある。先代草神のことが書かれた翠緑の影には、三人称の記述がないため先代草神の性別も不明。母親が草神、または草神の関係者どうかは定かではない。が、ダインスレイヴとの容貌の違いやらを考えるとハーフの可能性はそれなりにあるのではと思う。
まとめ
孔雀はスメールのモチーフであるインドと関係があるよ。
ガイアの孔雀羽座や褐色肌はスメール人とのハーフだからじゃない?知らんけど