第1章
実験体A310として生まれたテレサ
対崩壊組織「天命」を支えるのは3つの一族、主教を司るアポカリプス一族、聖女を司るシャニアテ一族、騎士を司るカスラナ一族。この中でアポカリプス一族は崩壊に対抗する力を持っていなかった。そのため、1972年に一族の家長オットー・アポカリプスは密かにとある計画を始動した。
オットーの計画の中で生まれた実験体A310は、生まれてすぐに言葉を理解し、自我を持っていた。オットーはA310に興味を持ち、試練を耐えられれば名前を与えると約束した。

戦乙女の遺伝子と崩壊獣の細胞
機甲や崩壊獣との戦闘試験に臨むテレサ。試験の最中にテレサは右腕を失い、痛みを訴える。が、気づくと右腕は再生し元通りになっていた。オットーは偉大な戦乙女の遺伝子と崩壊獣が融合した「新世代の人類」を作り出そうとしていた。
メモ:戦乙女の遺伝子と崩壊獣の細胞 カレンと融合型崩壊獣ヴィシュヌのこと。カレンのDNAのみを組み込んだ実験体は肉体が融解して死亡。ヴィシュヌの細胞も加えた実験体は、培養槽の外でも生きられるようになった。しかし、肉体年齢は12歳で止まってしまった。
カレンの魂
戦闘力の向上、他の実験体と異なる言動。オットーはテレサにカレンの魂が引き継がれているのかもしれないと感じる。
そして、ついに迎える最終試験。相手はテレサと同じ実験体。テレサは相手を圧倒するも殺すことはできなかった。この結果に驚いたオットーは、テレサを特別に孫娘とし名前を与えることにした。
第2章
テレサの初戦
名前を与えられたテレサは、主教直属部隊のB級戦乙女として初陣に赴く。未確認崩壊獣「パールヴァティー」と戦う部隊を支援するため、テレサは戦場に向かった。戦場に行こうとするテレサを実の祖父のように心配するオットー。しかし、テレサは「人を守れる」感じがして嬉しいという。
1973年12月24日パールヴァティー作戦
パールヴァティーは帝王級に類する崩壊獣だった。今のテレサに帝王級は荷が重い。オットーはテレサに撤退するよう命じるが、テレサはそれを振り切って先に接触した小隊を救援に向かった。
テレサには目を閉じると声が聞こえた。「みんなを守れ」と。その声との約束を果たすためテレサはパールヴァティーと戦う。
第3章
天命からの逃亡
第二次崩壊でテレサは最愛の友セシリアを失った。キアナも失うことを恐れたテレサは、ジークフリートに協力し親子と共に天命から離脱することを決めた。
メモ:「みんなを守れ」という声(「覚悟」より) ここでもテレサは頭の中で声が聞こえると言っている。
しかし、ジークフリートの計画はオットーに露見。ジークフリートと実験体K423(本編のキアナ)は行方不明のままだが、キアナは天命に捕まってしまった。
第4章
キアナが天命に捕まったことで、テレサは天命に残らざるをえなかった。テレサは本部から最も遠い極東支部への転属と、聖フレイヤ学園の設立を要請。そこでテレサはオットーの駒とならない戦乙女を育てることにした。
メモ:崩壊の使者(機密記録A3-100001) オットーの最終目的は500年前に亡くなった戦乙女カレンの復活。 前文明の第六律者「死の律者」は魂を置き換える力を持っていた。死の律者であれば、カレン復活の答えを知っているかもしれない。 律者は崩壊(この機密記録上では「GOD」と読みがふってある)の使者。答えを知るまでは崩壊をネゲントロピーに殺させない。答えが分かったらオットーは崩壊を殺すつもりでいる。