ルーが話していた謎の動物「鵜猿獣」の正体について。

鵜猿獣とは

かつて鶴観にいたという動物。温厚な性格で美味しい。飼育することもあったという。

しかし、いつからか毛むくじゃらの人(ヒルチャール?)や機械が現れと、鵜猿獣はいなくなってしまった。

鵜猿獣=ウェンカムイ=ヒグマ

鵜猿獣の英訳は「Wen Kamuy」。ウェンカムイとはアイヌ語で悪い神。人を食ったヒグマのこと。

元々、ヒグマはキムンカムイ(山の神)という。しかし、人肉の味を覚え、超えてはいけない境界を超えたヒグマはウェンカムイと呼び、集落総出で仕留める。

アイヌはウェンカムイの肉を口にしない。温厚な性格で食用にしている動物というと、元ネタからはまったくの真逆な設定。

アイヌの儀式イオマンテ

鶴観では鵜猿獣を飼育することもあった。ヒグマに関係するアイヌの文化としてイオマンテという儀式がある。

猟でヒグマの母熊を仕留めた時、残された子熊は村で1,2年ほど大事に育てる。その後、子熊は盛大な儀式イオマンテを行い、屠殺されて肉は人々に振る舞われる。

アイヌの文化ではヒグマ(キヌンカムイ)は熊の姿を借りてやって来た神。丁重にもてなし天界に送り返すことで、再びカムイが地上を訪れ、人間に肉や毛皮をもたらしてくれると考えた。

鵜猿獣はアイヌ文化から考えられた設定だが、元ネタとは異なる意味でゲーム中では使われているようだ。

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