概要
白夜国を支配した7人のパエトーン(太陽の子)を供養する任務。任務完了後に7人のパエトーンの残影に会うと隠しアチーブメントを獲得できる。
パエトーン(太陽の子)とは
白夜国を支配した子供たち。数年に1度、大日御輿から生まれた子供の中から選ばれた。未熟な子供たちに国を治めることなどできるはずがなく、実際は大人たちの傀儡。バックについた大人たちの悪政により、子供たちは国民の恨みを買った。
太陽の子は一定の年齢になると、誕生の日に大日御輿に入る「帰日の祭」という儀式を行う。混沌の世に染まる前に太陽の御座に返すという目的。国民は恨みのある子供たちの御陵を祀ることはなかった。
久利由売(クリメネ)
パエトーンの起居を世話した女官。太陽の子を世話する女官は生涯、純潔を守ることを義務付けられ独り身で過ごした。そのため幼い頃から見守ってきた太陽の子を自身の子のように思っていた。
しかしながら、体制には抗えず死に行く子供たちを見送った。彼らを救えなかったことを悔い、旅人に子供たちの供養を依頼する。
元ネタはパエトーンの母クリュメネー。ゼウスの雷に撃たれて川に落ちたパエトーンを探し、世界中を放浪したという。
残魂の解放
久利由売は太陽の子の残魂を解放することを望む。太陽の子の残魂は大日御輿の熱によって散り散りになっている。魂を集めるには彼女の太陽の子に関する記憶、太陽の子の権威を示す神輿手綱が必要となる。
アブラクサスからもらった手綱を魂を導く場の池に投げ込むと儀式完了。神輿手綱には代々の太陽の子の記憶、すなわち罪悪の子としての記憶が保存されている。久利由売が持つ普通の子供としての記憶と合わせて多面的な記憶を揃えることで、散り散りになった魂を捕捉できるという。
7人の太陽の子
7人の元ネタは太陽神アポローンの子とされるギリシャ神話の登場人物。
※オルペウスは名目上の父親がアポロンとなっているが実際は異なる。
比螺夢門(ピラムモン)
久利由売が育てた子のひとり。古い文献で白夜国ができる前の物語を読み、国外にも世界が広がっていると信じていた。隠された歴史を知らない大人たちには「戯言」として御陵墓石に刻まれる。
元ネタは予言者、詩人のピラムモーン。古代ギリシャの都市デルポイでは、アポローン讃歌を創作・吟唱する競技で、最古の優勝者の1人として知られていた。
デルポイは淵下宮では蛇心の地にあたる。蛇心の地では幻想から生まれた蛇「ウロボロス」への崇拝が行われていた。
一方、古代ギリシャのデルポイにはポイボス・アポローンという光明神を祀る神殿があり、そこで下される「デルポイの神託」が有名であった。現在は世界遺産に登録され、観光名所のひとつになっている。

御琉部栖(オルペウス)
久利由売が育てた子のひとり。歌うことが好きで久利由売に歌を聞かせると約束していた。
元ネタは吟遊詩人オルペウス。亡くなった妻エウリュディケーを追って冥界下りをしたエピソードが有名。
古代ギリシャの密議宗教オルペウス教の開祖とも言われる。このオルペウス教の神話に登場する創造神パネースはテイワットの創造神でもある。1白夜国館蔵第2巻より
栖令比御(スレピオ)
幼い頃、病気にかかったが快癒後に医術を習得。医者になるのが夢だった。
元ネタは医術の神アスクレーピオス。彼の持つ蛇が巻き付いた杖は世界中で医療のシンボルとして使用されている。
伊恩(イオン)
占術、呪符に秀でており自身の寿命も当てた。しかし、人の運勢を占う時はいつも幸運だと嘘をついていたため、御陵墓石には「暫しあらまし見誤る」と刻まれた。パイモンを占おうとしたが、占うことができなかった2モナがウェンティを占おうとした時は、水占の盤が見えなくなり占うことができなかった。魔神は占えない?。
元ネタはデルポイの神託所で育てられたアポローンの子イオーン。
里栖太御須(リスタイオス)
粘土彫像が趣味で女官の像を作っていた。腕は相当なものだったらしく御陵墓石には「生者の如し」と刻まれた。異邦人である旅人とパイモンの衣服に興味を持つ。
元ネタは養蜂を発明した神アリスタイオス。他にもチーズの製法やオリーブの栽培なども発明したという。
依栖目那須(イスメナス)
暇な時には小舟に乗って白夜国の地図を勘校(かんこう)3照らし合わせて誤りを正すこと。勘校とは – コトバンクしていた。旅人の持つテイワットの地図に興味を持つが、白夜国が小さすぎるとして偽物だと憤慨した。
元ネタはアポローンとメリアの息子イスメナス。母親メリアは大洋神オケアノスの娘で、イスメナスは同名の川の神。小舟のエピソードはここから来ていると思われる。
離可琉(リコル)
建造が趣味で庭に六尺(約1.8m)の大日御輿を作った。阿倍良久を幽閉したという最初の太陽の子。
元ネタはアポロンとニンフのコリシアとの息子リコルス。デルポイ聖域の上、高台にあった街リコレイアは彼に由来する。