概要
- 先代草神=太陽(再生・復活)→エジプトの太陽信仰
- 先代が亡くなったことで生命の循環が壊れた
- 月としてナヒーダが壊れた部分を繋いでいる
- 生命の循環=星の運行
スメールPV
秘境の石版

七国のストーリーを表している説
分かりやすい所は稲妻


スメールの部分
稲妻の上がスメールになる。草に囲まれたトリケトラが描かれている。

壊れた循環

トリケトラとは
トリケトラは、古代ヨーロッパの先住民ケルト族のポピュラーなマーク。
トリケトラは1つの輪が絡み合ってできている。3つの結び目を持つトリケトラは、生と死、再生すなわち命の循環を表す。(3つの結び目があるためTrefoil knot=三葉結び目ともいう)
循環の終点には、大地が再び春を迎える。だから、「永遠」は環の形だ。
聖遺物 氷祭りの人
岩神=モラの循環を司る者

トリケトラはゲーム内のどこにでもあるが、とりわけ目立つのがパイモンやモラ。

金銭は岩神の血。体を巡る血液のように、大陸を循環する金属として、トリケトラが描かれている。
破断した環

これは何を示すのか。
失われた太陽=再生

エジプトの太陽信仰
古代エジプトの王ファラオは、自身を太陽神の化身として国を統治。また、亡くなった後に神となり、太陽とともに空を運行するとされた。

スカラベと太陽

また、エジプトではスカラベが転がす糞塊を太陽に見立てて、スカラベを太陽神のケプリと同一視した。太陽神ケプリはラーのいち形態で、太陽の運行を司る。ゆえにスカラベは再生や復活の象徴とされた。
星の運行=生命の運行

夜空に映るのは人の運命。星々の軌跡が人の生と死を表す。

サマータイムオデッセイ いにしえの蒼星より
占星術師は「天体の運行」から人の運命(生き死に)を言い当てる。
星の運行はある意味、生命の運行とも言える。
生命の運行を司るスカラベ
スカラベが太陽を動かすことで、新しい一日が始まる。スカラベがいなくなれば、このサイクルは破綻し、星々の運行は停止する。

星々の運行が滞るということは、すなわち命の循環が止まるということ。スカラベ=太陽は生命の運行を司る存在。
月の女神

ナヒーダの元ネタテレサに関連する話。
鶴見の月の壁画には、月の女神の詩が書かれていた。曰く、子供達(の魂)を保護しているという。
元ネタ
古代ローマの詩人カトゥルスの詩。壁画には月の女神の名前が書かれていないが原典には書かれている。
- ルキーナ・ユーノー:主神ユーピテルの妻ユーノーのこと。出産の女神としての側面を指す名前。「子どもを光明の中へ出す女神」とも言う。
- ディアナ:月の女神、多産の女神。
両者とも「生命の誕生」「子供」に関わる女神。
ナヒーダの由来
多産と豊穣の女神アナーヒター。
月の女神ディアナ=キアナ

キアナの由来はローマ神話の月の女神ディアナ。
キアナの名付け親はテレサ

破断を繋ぐ月

[?] Trivia et Nothae estis luminibus Lunae
あなた方は皆、(あなた達の)偽りの光によってトリビアと月と呼ばれる
※?の部分は単語が丸ごと消えている部分
ディアナは冥界を行き来する神
ディアナは三叉路(トリビア)の神でもあり転じて冥界を行き来する神とも言われる。
自身を「月」というナヒーダには、死から生の間(再生)を繋ぐ力があるのかもしれない。
月のゆりかご

幻影は未練が解消されると、「船頭」の「銀色の船」に載って月へ旅立つ。幻影達の会話によると月には金色の屋敷があり、女主人が住んでいるらしい。
遠出ができない
鶴見の月の女神がナヒーダがどうかは判断できないが、「迷える魂を保護している」あるいは「魂の再生を助けている」ことを指して、自身を「月」と言ったのだとしたら……

ワンオペ育児中??
テイワットの歴史
いにしえの月の女神
「昔々、夜空には三つの月がかけていた。三姉妹だった月たちは、岩神より長い寿命と、璃月港より古い誕生日を持っていた。
「月たちは詩と歌の娘であり、月夜の君王であった。彼女たちは銀色の車で巡行し、一旬回ると次の姉妹に王位を譲った。大災禍がくるまで、三姉妹はこうして統治を続けた。
「三つの月には同じ恋人がいた。司晨の星である。夜が朝に変わる瞬間、姉妹の一人は消えゆく星を突き抜けて、晨星の宮殿へやってくる。そして、朝日が昇るとまた匆々に車に乗って去った。
竹林月夜第3巻
はるか昔、テイワットには月の女神と、司晨(夜明け星)の恋人がいたが、大災禍によって死別した。現在、夜空に残った一つの月が生き残りの女神だと言われる。

鍋?にトリケトラが描かれているところを見ると、空月の祝福も「循環」に関係していることが分かる。
いにしえのテイワットでは、月と夜明け星が天体の運行を司っていた。しかし、突然の大災禍によって「古いルール」は破壊されてしまう。

鶴観は他の文明と隔絶し、数千年前に滅んだ島。カパッチリの怨念により過去の幻影を繰り返し再生していた。「古いルール」が唯一残っている土地なのかもしれない。
七神統治の始まり
おそらく大災禍の後、魔神戦争があり各国の覇者が決定。そして、七神が統治するという新しいルールがテイワットに敷かれた。

草神は七元素の中で唯一、生命そのものに関わる元素。新しいルールとして、特別な役目「命の循環を守る」を与えられたのかもしれない。
※新しいルール:七神を代表して岩神が天上と契約を結んだ?このあたりは明言されていない。
まとめ
- 先代草神=太陽(再生・復活)→エジプトの太陽信仰
- 先代が亡くなったことで生命の循環が壊れている
- 月としてナヒーダが壊れた部分を繋いでいる
- 生命の循環=星の運行
HoYoLABにも投稿しています。
【考察】ナヒーダは壊れた循環を繋ぐ月 | 原神 | HoYoLAB
使用素材:いらすとや