世界の境界線を侵食する魔血の獣。「黄金」の造物である。

かつては大陸を荒らしまわっていたが、その後抵抗され、一時は狩り尽くされて絶滅した。だが最近、彼らは再び現れた。清泉町や奔狼領を脅かした黒狼の群れは、まさに彼らのことである。

獣域ハウンド・雷

暗闇の異界からやってきた、漆黒たるウルブズの帝王。隠爪の異獣を呼び寄せ、空間を溶かし、裂け目を作らせる権能を持つ。 帝王は名を持たない。何故なら彼は、「黄金」が意図せず作り出した存在だからだ。それ故、他者の世界に侵入し、名を上げることに執着している。 とはいえ、ウルブズは決して知能が低いわけではない。前回の侵略で敗北を喫した彼らは、人間も守護者もいない無人島を選び、帝王の降臨に備えた。

黄金獣王

この黄金獣王が追加された場所はイベント「古の孤影」で特異体を倒した場所。特異体も黄金獣王と同じ場所から出てきた…のか?

「意図せず作り出した」という点も気になる。カーンルイアが滅びた時に世界を襲った黒い獣達(ウルブズ)全体がそうなのかどうか。

テキストを見た感じだと狂ったと書かれているのでマッドサイエンティストっぽさが漂う。黒い獣を何らかの目的を持って作り出し、世界を混沌に陥れた錬金術師といった印象。

今までのレインドットの創造物を振り返ると

  • ウルブズ→毒を振り撒くし、世界に対する悪意もあるから討伐するしかない
  • ドゥリン→世界の人々と仲良くしたかったが、毒を振り撒くので討伐するしかなかった
  • アルベド→自身の力をコントールでき、周りの人とも意思疎通でき、モンドでも受け入れられている

といった感じで少しづつ進化?している。

錬金術において黄金に至るまでの到達過程は黒化(ニグレド)→白化(アルベド)→黄化(キトリニタス)→赤化(ルベド)とされている。

ドゥリンは少し進歩が見られるものの、黒龍という色から見るとやはり失敗作となる。

錬金台で作れる武器突破素材は、金色(黄金)までで赤くはならない。レインドットの異名も黄金。今の所はここまでが限界。赤=賢者の石に到達していない。

現実の技術力でも核融合によって金を作り出すことはできる。だがコストが見合わないため実用化されていない。

「金=ゴールド(Au)」は何が問題で人工で造れないのでしょうか? – Quora

錬金台で行っているのも核融合=現実的な技術だとすると、赤=非現実的なレベルを目指すということか?

アルベドには黄金に成長してレインドットが到達し得なかった赤に至る可能性があるんだろうが、そこらへんも謎。

赤が示すものとしては、アルベドのボイスにあった「太陽」の可能性もあると思う。原神内では赤い太陽マーク1ヒルチャールの集落で見られるが存在する。太陽の色が赤というのは世界的に見てあまり一般的ではない。意図的に赤くしているのかもしれない。また、赤いクレーの異名も「逃げ回る太陽」で、夏イベントではアルベドも重要人物としてアリスに招かれた。

赤い太陽というシンボルは何か意味深な感じ。驚異的な生命力があったドゥリンの心臓は、死んだ後も赤く輝いており、この近くでは極寒ゲージはたまらない。また、ドゥリンの生命力から生まれた緋紅玉髄は枯れた冬忍びの樹を復活させることができた。赤=「膨大なエネルギーを生み出す太陽」のような存在が必要だった?

これも憶測の域を出ないが、あるいは「太陽」であるクレーがアルベドの成長に関して何らかの役割を果たすのかもしれない。

現時点で分かっているウルブズ系情報

  • レインドットの創造した黒い獣
  • 500年前にテイワット大陸を荒らし回っていた
  • 本物の生物(狼)と同じような習性がある
  • アビス教団と同じように地上にいる同形の生物(狼)に対して嫉妬のような感情を抱いている
  • レザーの伝説任務に出てきた黒い狼は彼らのこと
  • 創造物達はランク付けされている
  • ウルブズは「溶脱層」
  • 世界の境界線を溶かして通路を開く役割を持つ
  • ドゥリンは「腐蝕層」、最高傑作は「白亜層」
  • 黄金獣王はウルブズを圧縮してできた

【追記】

黄金獣王のドロップ素材によるとウルブズを圧縮してできたのが黄金獣王。ウルブズに命令を下せるのはそのため。

意図せず作り出したというのは、おそらくこの辺りのことを指している。

ウルブズを意図して作ったのだとしたら、何か世界の境界線を溶かす必要があったのだろうか?単に失敗作?

白雪に潜みし影で追加されたシナバースピンドルによると、ドゥリンは一本角の白馬=ユニコーン。元々は黒ではなくアルベドと同じ白であったようだ。

アルベドの伝説任務では「黒土を吸えば汚れ、白亜を吸えば無垢になる」という台詞がある。深淵の漆黒を吸って黒龍となったのかもしれない。稲妻では深淵の漆黒の影響で自我を失ったり、異形化したケースも存在。伝説で悪鬼と謳われ雷電将軍を襲った虎千代、名だたる武人だったが浅瀬響に討たれた霧切高嶺など。