燼寂海とは

ウェンティの伝説任務で登場した地名。灰燼の平野で風が吹かない過酷な場所だとされる。

スタンレー: 俺が唯一忘れられないのは、彼が風のない燼寂海で死んだこと、そして風が彼の魂を連れ戻せないことだ!

ウェンティ伝説任務より

風が吹くことなく、灰燼で構成された果てのない平野。多くのベテラン冒険者や旅人の夢に終わりを告げた。

ローディングTIPS「燼寂海」

ただ環境が過酷なだけでなく、恐ろしい魔獣も。

ジャック: 協会のサイリュス会長もすごいけど、燼寂海の魔獣とまともにやり合えるのはスタンレーさんくらいだからね!

パイモン: 「燼寂海の魔獣」、強そうだな!

クレー伝説任務より

何処にあるのか

風花祭でベネットが作った詩にも登場する。

燼寂海とお前

近くて 遠い

一つは大陸の向こう 一つは心の中

ググプラムと蒲公英

オレの『風の花』をお前に

ベネットの詩

モンドとは遠く離れた場所にありそう。

英訳:Mare Jivari

燼寂海の英訳は「Mare Jivari」。クローズドベータの段階では「Ashen Sea」(灰の海)と燼寂海に近い訳だった。

Mareはラテン語で海1参考:mare – Wiktionary。Jivariは2つ候補がある。

英訳を調べた理由は後述。

「烈火を渡る賢者」が渡った海は燼寂海

聖遺物ストーリー概要

烈火を渡る賢者とは、文字通りマグマの海を渡ったという賢者。マグマの海を渡ることができるアイテムを作り出すほどの天才で、とある学校の教師をしていた。しかし、その才能ゆえに他の教師に嫉妬され、嫌がらせとしてマグマの海を渡るように強要された。

マグマの海を渡った彼はみなの前から姿を消す。伝説によるとその後は100年の隠遁生活を送ったらしい。常人ではない寿命に家族や弟子はついていけず、彼は孤独の苦しみを味わうことになる。

マグマの海=燼寂海

日本語では燼寂海とは書かれていないが、簡体字では「烬寂海」、英語では「Mare Jivari」と書かれている。

燼寂海はナタにある?

聖遺物「雷のような怒り」が稲妻のカパッチリのストーリーであったように、「烈火を渡る賢者」はナタが舞台のような気がしなくもない。

ナタはモンドから西、大陸の反対側にある。ベネットの詩にある「大陸の向こう」という表現にも一致する。

【原神】公式PV『テイワット』メインストーリーチャプターPV「足跡」(フルボイスver.) – YouTubeよりナタのイアンサ

とするとMare Jivariの語源はインド(スメール)の楽器ではなく、南米のジャバリ川の方かもしれない。

鶴観で語られた古代の話

世界任務「霧海紀行」でのNPC会話

鶴観の壁画は古代の時代を描いたもの。壁画に書かれた世界は、「暗黒」に飲まれてしまった。雷鳥(カパッチリ)の霧※で覆われている鶴観だけは「暗黒」は入って来れず、無事だった。霧は神聖な結界の役割を果たしている。

※実際にはカパッチリが霧を撒いたのではなく、空から不思議な物体が落ちてきた後に勝手に湧いてきたもの。

そのため霧の外に出ようとすると魂がさまよい「静寂の国の影」になってしまう。外の世界に出たくて新天地を探しに行った人もいたが、誰も帰って来なかったという。

鶴観の外の世界=寂海

ルーは外の世界のことを「寂海」(Sea of Silence)とも呼んだ。他のNPCの台詞では「静寂の国」。

静寂の国とフィッシュルのモチーフ武器「幽夜のワルツ」

「幽夜のワルツ」のストーリーでも「静寂の国」が出てくる。詳しい説明がないため同じ国を指すのかは分からない。

「お嬢様、巡礼の中で流した涙は決して無駄にはなりません。」

静寂の国の巡礼が終わった時、オズヴァルド·ラフナヴィネスは皇女にそう言った。

幽夜のワルツ

この寂海は燼寂海と同じものなのだろうか?

Mare JivariのMareはラテン語で海。ラテン語が使われるのは、天空島や古代に関係する部分である。例えば、古代符文や命ノ星座の英訳。

寂海では「魂がさまよう」。「帰って来れない」と解釈できなくもない。燼寂海は風が吹かず、魂が帰って来れない場所とされる。

余談として、Mareはにある地形「静かの海」などの「海」としても使われる。月の壁画(天上、天空島)との繋がりを意識して「Ashen Sea」から翻訳が変更されたのかもしれない。

仮説:燼寂海=今も暗黒の影響が残っている元寂海?

  • 英訳からすると燼寂海は天空島や古代に関係するキーワード
  • 鶴観の外は古代に暗黒に飲まれた
  • 鶴観の外「寂海」「静寂の国」は燼寂海と同じく魂が帰って来れない場所

暗黒に飲まれたという鶴観の外の世界。時が流れ、人が住めるほどに回復したが、燼寂海だけは「暗黒」の影響が残った。その結果、「寂海」「静寂の国」のように魂がさまよって帰って来れない場所になった。

まとめ

  • 燼寂海はナタにある可能性が高そう
  • 燼寂海は古代の「暗黒」の影響が残っている
  • そのせいで魂が帰って来れない