綾華の命ノ星座の元ネタ

積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)
歌舞伎の演目。第一重、第二重の元ネタ。
ストーリー
小野小町姫(綾華)には恋人がいたが、黒主(スカラマシュ)に殺された。小野小町は実は墨染桜の精。劇のラストで小野小町は本性を現し、仇である黒主と激しく争う。

スカラマシュの別名「国崩」とは
歌舞伎において国家転覆を企むスケールの大きい悪役のこと。大伴黒主も国崩。
第五重 花雲鐘入月(はなのくもかねにいるつき)
これも歌舞伎が元ネタ。歌舞伎十八番「嫐」(うわなり)が江戸時代最後に上演された時のタイトル。
「嫐」とは
先妻が後妻の家を襲撃する風習「嫐打ち」のこと。後妻打ちとも。
ここから、男1女2の構成で女形が嫉妬する演芸を「嫐」と言った。


花雲鐘入月の元ネタ「清玄桜姫物」

恋人がいる桜姫に清玄という僧が横恋慕するシリーズを「清玄桜姫物」という。「花雲鐘入月」はこの系統の作品そのままの筋書きだった。
「清玄桜姫物」の嫉妬模様
桜姫と恋人、そして清玄。女1男2で「嫐」とは異なるが……。

桜姫の姿で現れる幽霊、清玄

深窓の姫君に恋した清玄。しつこく食い下がったせいで、ついには姫の家の者に殺されてしまう。それでも清玄は幽霊となり、桜姫と恋人のもとへ現れた。
死霊の清玄はなぜか桜姫と同じ姿。舞台上では男1女2となり、女形の清玄が嫉妬する形となるため江戸時代最後の「嫐」とされた。

嫉妬から復讐へ
神里家と楓原家に復讐したスカラマシュ

流浪者は決して認めない、
自分が成したことは、刀職人への復讐のためであったと。
華館夢醒形骸記 夢醒の瓢箪
男女男
「嫐」(うらなり)のメインキャラクター構成は、女・男・女。
復讐劇では男女比が逆転し、




子供とおばあちゃんは嬲らない主義

部下は殴っても子供とおばあちゃんは殴らない。
「流浪者、流浪者、どこ行くの?」
流浪の少年は子供の声を聴いて立ち止まった。
(中略)
「執行官様、どちらへ行くのですか!」
少年は騒がしい人間が大嫌いのため、部下の顔を殴った。
(中略)
「少年よ、どこへ行くのじゃあ?」
帰国の少年は道端で婆に声をかけられた。
(中略)
少年は、「人との約束があるから」と言って、心からの笑顔で彼女の気遣いに感謝した。
華館夢醒形骸記 形骸の笠

桜と楓の対比

崩壊学園の頃から見られる。
崩壊学園


左:北辰芽衣。戦国時代に生きていた芽衣の先祖。脳筋の浪人。
崩壊3rd

八重楓←→八重桜
八重楓:八重桜が男体化した姿。公式エイプリルフールネタ。
万葉の命の星座
第五重 万世集
万葉集が「よろずの世(時代)に伝わる」ように名付けられたという説から。
葉の中に「世」がある
楓原家を絶やそうとしているスカラマシュの意図と真っ向から対立する。
小ネタ:走り屋のカズハ

崩壊学園のカズハはここで名前が出るのみ。一切が謎の走り屋。


【原神考察】「嫉妬」が「復讐」に変わった国崩 「嫐打ち」の桜姫