アビス教団の目的は「天の神座を下す」ことであるが、蛍の目的はさらに天理の調停者と戦うことにある。天空島セレスティアにあるという、神座を手に入れ、真の神となったとしても、目的を達成することはできないようだ。ということは、天理の調停者が蛍の目的を妨害するような役目をテイワットで負っている、ということになる。
では、天理の調停者の役目・役割とは何か?
天にあるものとして、天空島、神座、天理(と調停者)が挙げられる。このうち、神座は天空島にあるとされているので、天空島と神座(真の神)は同じ勢力と見て良いだろう。その中心と思われる神座を手に入れたとしても、天理の調停者との戦いがあるのだとすれば、天理の調停者は天空島勢力とは別物の勢力に属しているのではないか?
となると、天には大きくわけて2つの勢力があるということになる。
- 神座を有する天空島セレスティア
- 天理の調停者が所属する天理
この2つは同等の威力を持っているか、もしくは天理の方がより上位。
天空島は、地上で死した神の目の所持者が、神となれる場所である。神となったものは、天空島で管理業務に就いたり、地上に降りて七神となったり…?
天理はこれとは異なる役割を持っていると考えるのが妥当。
考えやすいように現代日本の仕組み「三権分立」で例えてみる。
- 法律を定める立法権を持つ、国会
- 法律に沿って政策を実行する行政権を持つ、内閣
- 法律違反を罰する司法権を持つ、裁判所
三権分立とは | 三権分立って何? | ミミズク博士と社会科を学ぼう! | 首相官邸きっず
「摩耗」は天理によって定められている(鍾離伝説任務第二章)。つまり、天理はテイワットのルールを決められる力がある。また、テイワットから逃げようとした双子に「人の子の驕りに終焉を」とも言い、罰を下そうとしている向きがある。
(双子がテイワットで何をしたかは定かではないが、キャラクターストーリーの内容からすると「何か」はしたように読み取れる)
以上のことから、天理は
- テイワットのルールを定めている→立法権を持つ国会
- ルールに従わない者を罰っする→司法権を持つ裁判所
このような役割を持っているのではないか。
天空島の方は、七神を派遣し、地上を管理する役目→行政権を持つ内閣に相当か。
天理の方がテイワットで持つ権利が多いことからすると、権力勾配としては天理>天空島。例え、神座を手に入れたとしても、天理がテイワットのルールをひっくり返してしまったら、元も子もない。双子の片割れが「天理の調停者と戦う」と言っていたのは、このあたりが関係しているのかもしれない。
現実の人間社会でも、最も強い者はルールを決める者。どんなにお金を稼いだとしても、社会的地位を得たとしても、法律で縛られてしまってはどうしようもない。ルールを定めることができる、天理の調停者。ラスボスとしては最適な相手かもしれない。