モンド貴族についての歴史あれこれまとめ+ぷち考察

 グンヒルド家

ジン、バーバラ
主なキャラジン・グンヒルド、バーバラ、エックハルト・グンヒルド(グンヒルドの逸話の著者)
始祖女祭祀グンヒルド
祭礼武器祭礼の剣(片手剣)
グンヒルド家概要

古くからモンドを守護してきた名家。モンドを守るという責任感の強さは他家の追随を許さない。

祭祀グンヒルドと旧モンド

書籍:グンヒルドの逸話 – genshin_テキスト保管庫

グンヒルド家の歴史はデカラビアンとアンドリアスが混戦していた3000年前に遡る。この頃、グンヒルドの一族は氷原を流浪していた民の中で最も強い部族だった。

その後、およそ2600年前頃、デカラビアンの部下であった始祖グンヒルドの父は暴政に耐えかねて、一族は旧モンドを脱出。当時、アンドリアスの影響で雪原となっていたモンドで窮地に陥った。この時、グンヒルドの祈りが千風の神殿の風の精霊(ウェンティ?)に届き、一族は精霊に助けられた。

父が亡くなった後、グンヒルドが族長を継承。デカラビアンとの戦いに一族を率いて参戦した。

騎士の中の騎士

新モンド成立以降、グンヒルド家は祖先の「モンドを守る」という言葉を忠実に守り続け現在に至る。グンヒルドの逸話には「西風騎士団に数多くの偉大なる教士や勇敢な騎士を輩出」とあるように中々のエリート家系。ジンのキャラクターストーリーでも幼少時に、貴族に必要な知識や技術、礼儀作法を叩き込まれ全てをマスターしたとあり、一族全体の非凡さが伺える。

祭礼武器は片手剣の祭礼の剣を所持。祭祀の演劇では「守護者」を演じたとあり、騎士の中の騎士とも言える一族。数々の関係テキストでは、モンドを守るという強い責任感が描写される。

また、ジンの各種ボイスからも分かるように、他家に比べて風神への信仰心が高いことも一族の特徴かもしれない。

「風の神よ、我らを導きたまえ」元素爆発発動

「風の導きのままに」チーム編成時

「風よ我が進むべき道を示してくれ」ジンを知る・3

ジンボイス

ラグヴィンド家

ディルック
主なキャラディルック・ラグヴィンド、クリプス(公式漫画よりディルックの父、故人)
始祖暁の騎士ラグヴィンド
祭礼武器なし
ラグウィンド家概要

モンド随一の酒造「アカツキワイナリー」を経営し、モンド経済の手綱を握る名家。

無名の騎士

始祖は1000年前の暁の騎士ラグヴィンドだが、血筋そのものは2600年前の旧モンドの頃から存在。

とある赤髪の戦士が新生の神に背を向け、浪に落ちる雨粒のように群衆の中に埋もれた。
彼は風の花で隠語を伝えた先駆者であり、夜明け前の長い暗闇の中で暁を迎える。
彼の名はとっくに時に埋もれてしまった。しかし彼の行いは詩で広く永く歌われている。
千年後、もう一名の赤髪の騎士は彼と同じように、旧貴族の暗き歴史を照らした。
重圧に圧され、奮起という選択しか残されていないときに花を咲かせる――そう、「風の花」の運命のように。
この一族の運命も、決して変わらないだろう。最も暗い闇に身を投じ、夜明けの光をもたらす…

風花の頌歌より

2600年前から赤髪の騎士の血筋はあったようだが、旧モンドでの戦いの後、歴史の表舞台から消えた。再び日の目を見るのは1000年前の暁の騎士まで待たなくてはならなくなる。

暁の騎士ラグウィンド

書籍:侍従騎士の歌 – genshin_テキスト保管庫

侍従騎士の歌はおそらくグンヒルドの逸話に相当するテキストだと思われるが詩の形態をとっていて微妙に分かりづらい。ので他のテキストも参照しつつまとめる。

暁の騎士ラグヴィンドは、流浪楽団にいた笛の剣の騎士「夜明けの光剣士」の剣舞に感銘を受け、騎士としての名とやるべきことを決めた。だが、ラグヴィンドが影響を受けた彼女は、貴族の奴隷戦士となり命を落とした。ラグヴィンドは彼女の剣を回収し、穏やかな風の集う場所に眠らせたという。(風龍廃墟に剣が刺さった墓のようなものがある)

風龍廃墟の剣(この剣自体は他にもある)

ラグヴィンドはおそらくレジスタンスとして活動していたものと思われるが、1000年前を描いた公式漫画1話にはそれらしい姿はなし。西風騎士団設立後に、旧貴族の室内浴場を図書館に改装させた。(西風秘典)

暁を見るまで暗闇の中でモンドを守り続ける

グンヒルド、ローレンス両家に比べると、目立つことを嫌い中央権力から距離をとる一族という印象。そのためか、他家よりも貴族としての成立が大幅に遅れている。

この一族の特徴は、数々のテキストに「暗闇」と「暁」という形で表れ、現在の当主であるディルックのキャラクターストーリーにまで深く組み込まれている。

ローレンス家

エウルア
主なキャラエウルア・ローレンス、シューベルト(伝説任務よりエウルアの伯父)、1000年前の当主と息子?(公式漫画1話より名前不明)
始祖不明(新モンド成立時にはすでに貴族として成立していた)
祭礼武器祭礼の弓
ローレンス家概要

およそ1600年前から1000年前までモンドで暴政を布いていた旧貴族と呼ばれる一族。現在はその咎により、モンド城内で差別的扱いを受けている。

最も由緒ある貴族

始祖は不明だが、2600年前には既に貴族として成立。おそらく貴族の中では最も歴史の長い一族だと思われる。

二千六百年前、モンドの地で最古の血統は、

新風神が降り立って天地を作ったあとに、厳粛な誓いを立てた。

旧貴族長剣より

新モンド成立時には神像建立を主導。この時代では、「永遠にモンドを守る」という誓いを立て、他家と同じようにモンドを守る意思があった。

神像の下に刻まれている銘文は、昔各集落のリーダーがモンドを永遠に護ると誓った誓約の言葉である。

しかし、時の流れにつれ、ロレンス一族は先代の願いに背き、神像も倒された。


旧貴族秘法録より
広場にある神像の土台

再建された現在の神像。神像の下に刻まれている碑文は「THE GATEWAY OF CELESTIA」であり、おそらく再建時に変更されたもの。誰が再建の音頭を取ったのかは不明。おそらく、この時期に創設された西風騎士団とヴァネッサによるものかもしれない

腐敗の始まりと凋落

1600年前からモンドの権力を掌握。皮肉にも先祖が作った神像を打ち壊す。その後、1000年前にウェンティの助力を受けたヴァネッサによりモンドが解放されるまで権勢を振るった。

西風騎士団の設立後は、騎士団によって、権力中枢に関わっていた一族の者が追放された。この時、処分を免れた者が現在のローレンス家の先祖に当たるものと思われる。(旧貴族長弓よりテキストの内容が分かりづらいため推測)

家紋は「堅氷の印」。この家紋を受け継ぐには過酷な試練を突破しなければならない。エウルアはこの試練を容易く乗り越え、印を継承した。ローレンス家自体は再興を望んでいるが、一族期待の星であったであろうエウルアはそれを拒絶している。

他家と比べると良くも悪くも派手で目立つ一族。古い歴史を持つ高貴な家柄であったが、いつしか腐敗し没落の憂き目にあう。旧貴族の名を冠した武器が存在することもあり、ゲーム内の関連テキストは三貴族の中で最も多い。

その他ローレンス家の人物

ヴァニーラーレ:新モンド成立当初の人物。ローレンス家主母。神像建立を主導した。(旧貴族秘法録より。イベント「帰らぬ熄星」の書籍「山と海の書」にも名前のみ登場)

クロイツリード:流浪楽団の一員。ロレンス家の人間だが、レジスタンス側に回った。反乱が失敗した後の彼の処分内容は不明。

ディートリッヒ:書籍「犬と二分の一」に登場するローレンス家の少年。実在の人物かは不明。

ヴァネッサ:1000年前のローレンス家の奴隷戦士。(古い考察日誌・2より)

エーモンロカ一族

祭礼の大剣
主なキャラなし
始祖エーモンロカ(祭礼の大剣、ドラゴンスパイン関連のテキストより)
祭礼武器祭礼の大剣
エーモンロカ一族概要

ゲーム中のストーリー、聖遺物・武器ストーリー含めて一族のキャラが存在しておらず、今も存続しているのか不明の一族。グンヒルド家やラグウィンド家が始祖の名を家名としていることから考えると、エーモンロカが始祖となりその名が家名になったと思われる。

祭礼シリーズのテキストからして、この武器を使った祭礼は既に廃れ現在は行われていない模様。この祭礼が行われていた頃まではおそらく確実にエーモンロカ家は存在していたものと思われるが、以降は一体どうなったのか…?